。
同じ程、それより 下 げ 臈 ろう の更衣たちは、ましてやすからず。
「御契りや」の係助詞「や」が係る結びの語。
入内の 初めから自分こそは 帝の寵愛を得よう と自負しておられた 女御 の方々は、 この方を 目にあまる者として、さげすみ嫉妬なさる。
更衣は おそれ多い帝のご庇護を頼りに申しあげながら、 一方ではこの更衣のことを さげすんだり欠点をお探しになる方は多く、自分自身は弱々しくどこか頼りない様子なので、 帝の寵愛のために かえって 味わうことになった つらい思いをなさる。
『源氏物語』の文章は、光源氏と紫の上に仕えた女房が『問わず語り』したものを、別の若い女房が記述編纂したという建前で書かれており、日本初の本格的な女流文学でもあります。
a どの(帝の)御代であったか、女御や更衣が大勢お仕えしていらっしゃった中に、それほど高貴な身分ではない方で、きわだって帝のご寵愛を受けていらっしゃる方(桐壺の更衣)があった。
中国でも、こうしたことが始まりとなって、世の中が乱れ、ひどいことになったのだと、 だんだんと世間でも苦々しいことだと、人々の扱いかねる悩みの種となって、 楊貴妃(ようきひ)の例(=唐の玄宗皇帝が楊貴妃への愛に溺れて世の中が乱れたという先例)をも持ち出しかねないような状況になっていく。
ってなること間違いなしで桐壺ちゃんがカワイソウ…。
内容に不備がある場合がありますので、一応、内容を精査したのちのご使用をお勧めします。
「か」は疑問の係助詞。
同じほど、それより 下臈 げらふ の更衣たちは、まして安からず。
几帳を襖障子口に立てており、灯火はほの暗いのだが、御覧になってみると唐櫃のような物どもを置いてあり、その調度品でごちゃごちゃとしている中を、掻き分けて入ってお行きになると、ただ一人だけでとても小柄な感じでお休みになっている者がいた。
はじめより我はと思ひあがり給へる御方々、めざましき者におとしめそねみ給ふ。
同じ身分 の更衣 、それより低い身分の更衣たちは、いっそう気が気でない。
源氏物語の授業が終わり、改めて読み直してみたところ少々気にかかることが出来たので、質問させていただきます。
正・続編の五十四帖からなり、政変はさらに二つに分けられ三部構成となっています。
深い前世からの因縁であると、お思いになって下さい』 と、とても優しくおっしゃって、鬼神さえも手荒なことはできないという穏やかな態度なので、荒っぽく『ここに、変な人が来ている』といって大声を出すこともできない。
皇太子にも、もしかすると、この御子がなられるのはずのものではないだろうか」と、第一皇子の母である女御は、お疑いになるのであった。
あさましう、こはいかなることぞと思ひまどはるれど、聞こえむ方なし。
むやみやたらに好色になるような気持ちは、まったく持ち合わせていないのですが。