一言で表せば、「変な小説」です。
何を言っているか分からないと思いますが、読めば分かるとしか言いようがないです。
「ハードボイルド・ワンダーランド」のほうは、私がいかにして老人によって新しい意識の回路を植え付けられ、そのことによって現実世界で死なねばならなくなったか、そのプロセスを描いている。
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それは断片的なものであり、何を意味しているのか読んでいる本人には分かりません。
僕が見ている世界が、他の人に同じように見えている、かどうかは正確にはわからない。
そして影に向かって言う。
2.「世界の終わり」の世界はなんなのか なぜこの精神世界があるか、ということは、複雑な脳の実験の成果物だということで百歩譲って理解できるとしましょう。
目を閉じると私は自分の心の揺らぎをはっきりと感じとることができた。
しかし〔ハードボイルド・ワンダーランド〕の結末をネタバレしてしまうと、結局「世界は終わり」ます。
すると博士の孫娘のピンクカラー好きの太った女の娘が出た。
〔世界の終り〕は抽象的なお伽噺のような、〔ハードボイルド・ワンダーランド〕はSF冒険活劇のような印象です。
最初は全く無関係の2つの物語が同時に進行しているように見えるのですが、話が進むにつれて段々と両者の関係が明らかになっていきます。
「世界の終わり」の「僕」は影と一緒に脱出計画を遂行します。
彼女は、想像の世界で生きるのです。
しかし村上作品は、「ハルキスト」と呼ばれる熱狂的なファンの存在もさることながら、親の仇の如く批判するアンチも数多いことで知られます。
「ハードボイルド・ワンダーランド」の「私」は、もうすぐ感情を司る表層意識の死を迎える。
宇宙の始まりから終わりまでの全部の情報をたった一つの刻みに閉じ込めることさえ可能である。